岩津天満宮

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立

滝見たきみ

◉オリジナル燈籠解説
所在地:修学院離宮上ノ御茶屋(京都市)
時代:江戸時代中期

庭園専用の石燈篭で、竿は四角で角にそれぞれ面を取っていますが装飾はありません。中台も四角で側面や上下は無地となって装飾は一切ありません。ただ、側面部にわずかばかりの反りがあって、中心部の印象を強めています。火袋は一見、四角に見えるが実は円形で、四方に火口とも火窓とも思える窓を円く大きく明けていて、最も特徴のある意匠となっています。笠は円形であたかも日傘のような姿をしていて、緩やかな起りを付けています。この笠の宝珠は低くて円く笠と一石となって刻み出されています。したがって請花その他の意匠はなく、笠もまた装飾を付けていません。庭園観賞用としては、もの侘びた姿です。この燈籠の名称は火袋の穴から雄瀧を眺めることができるのでつけられました。